みんなの金融リテラシー

金融リテラシー入門:テーマ「住宅購入」ダイジェスト版

全15章からなる「金融リテラシー入門」の講座のうち、「住宅購入」の授業をダイジェスト版でお届けします。

世の中のお金の流れには、資産形成のヒントが隠れている

投資上手になる一歩は、まず経済に関心を持つこと

2015年2月4日

時代の変化に負けず賢く資産形成をするために、働き女子が知っておきたい「お金の新常識」。今回は、ブランドバッグを題材に「投資」に欠かせない経済とお金の流れについて考えてみました。

資産運用や投資と聞くだけで拒絶反応を起こしてしまう人へ

みなさん、こんにちは! エフピーウーマンの高山一恵です。

前回は、お金の使い方を「消費」「浪費」「投資」の3つの観点から意識して使っていこうというお話をしましたが、人生を豊かにするためには「投資」となるようなお金の使い方を多くしていくことが大切です。お金を投資信託や株、債券などに投資して将来に備えることも、お金の使い方としては立派な「投資」になります。

とはいえ、資産運用や投資というと、この言葉を聞いただけで拒絶反応を起こす人も少なくないようです。

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それに、資産運用や投資をやってみようと思っても、最初は全くわからないという人も少なくないはず。

実際、どんな投資信託があるのか、株といってもどんな銘柄を選べばよいのかなど、何から学んだらよいかわからないですよね。

でも、経済を学び、どのような投資の方法があるのかを学び、お金の流れをつかむことでだんだんと理解できるようになります。

ですから、資産運用をする前にまずは経済について学びましょう。

経済を学ぶというと、これまた難しいイメージを持つ人が多いと思いますが、経済を学ぶ上で最も大切なのは「経済上のひとつの出来事が、他の出来事にどのように影響し、それが私たちの生活にどのような影響を及ぼしているのかを知ること」です。

経済に対する知識が身についてくると、「円高が進んでいる」というニュースを聞いたとき、それがどこにどのような影響を及ぼし、自分の生活がどう変化するのかまで考えが及ぶようになります。

ブランドバッグを例に円高を考える

例えば、1ドル100円が1ドル80円の円高になった場合、海外旅行が好きな人にとっては、ルイ・ヴィトンのバッグが10万円出さなければ買えなかったのが、8万円だせば買えるようになるのですから、円高はうれしいニュースですよね。

円高でうれしいのは個人に限ったことではありません。企業でも同じことがいえます。

日本は石油等のエネルギー資源、食料品、繊維製品など、海外からたくさんのものを輸入しています。こうした輸入をメインにしている企業では、円安よりも円高の方が、仕入れが安くすむことになります。

円高が長く続けば、これらの企業の業績がよくなるだけでなく、国内でも輸入品の価格が下がったり、レストランのメニューが安くなったりといった恩恵が受けられるかもしれませんね。

一方、日本を代表するトヨタ自動車や日産自動車、キャノンなどそのほとんどは工業製品を製造して海外へ輸出する業務をメインとする輸出産業です。こうした輸出は通常、ドルベースで決済が行われています。

例えば、自動車を輸出する場合、1台5万ドルで販売していたとすると、1ドル100円のときは、1台販売するごとに500万円の収入になります。でも、1ドル80円の円高になってしまったら1台につき400万円しか収入が得られません。

収入が減れば利益も少なくなるので、これらの企業の業績は悪化します。輸出産業の税収に頼っている日本にとっては大きなダメージになります。

このように、経済の状況が自分たちの生活にどう影響を及ぼすかのイメージができるようになると、経済を身近に感じることができますね。

経済を知ることで、世の中のお金の流れもつかむことができるので、投資へのハードルもぐっと低くなるでしょう。

プロフィール

給与明細の図

ファイナンシャルプランナー
高山一恵さん

エフピーウーマン所属ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)。2002年にファイナンシャルプランナーの資格を取得したのを機にお金との正しい付き合い方を啓蒙する魅力に目覚める。2005年4月に創業メンバーとして「女性のためのお金の総合クリニック」株式会社エフピーウーマンの設立に参画。現在、同社のメイン講師として全国で講演活動を行い、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。女性誌や新聞での連載をはじめ、テレビ・ラジオにも出演するなど精力的に活動し、明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。著書に『35歳までにはぜったい知っておきたい お金のきほん』(アスペクト)など。エフピーウーマンHP、オフィシャルブログ「お金を人生の味方につけるお金の教養レッスン」、「お金の教養が身につく マネーセミナー」(受講料無料)