働き女子が知っておきたい「確定申告」、素朴な疑問に答えます!
2/16から受付スタート! 副業や医療費負担がある人は要チェック
2015年2月10日
確定申告のシーズンですね。働き女子にとっては「会社員だから関係ない」と思うかもしれません。しかし、確定申告をすることで納め過ぎていた税金が戻ってくる場合もあります。今回はなんだかよく分からない確定申告のことをQ&A形式で分かりやすく解説します。
知っておくと役立つ、5つのポイント
Q1:会社員にとって、確定申告をするメリットはなんですか?
デメリットはないのでしょうか?
A1:会社員の場合、会社で年末調整をしますが、医療費控除や寄付金控除など年末調整で受けることができない控除があります。確定申告をすることでこうした控除を受けることができ、所得税の還付や翌年支払う住民税が軽減される場合があります。また、1年の途中で退職をして納め過ぎた税金の還付を受けるといった場合もあるでしょう。
デメリットとしては手続きに手間暇がかかるということです。手間暇以上に軽減される税金のほうが大きい場合は手続きをするほうがよいでしょう。なお、還付申告(納め過ぎた税金の還付を受ける)の場合は、その年の翌年の1月1日から5年間、申告を行うことができます。確定申告は平成27年2月16日から平成27年3月16日までですが、期日ギリギリに確定申告会場に行くと混み合います。還付申告の場合は早めに行くなどをして確定申告の時期を避けるのもよいですね。
Q2:会社員の女性の場合で、
確定申告が必要なケースはどんな時でしょうか?
A2:1つの企業で給与をもらっている会社員の場合でも給与所得と退職所得以外の所得の合計金額が20万円を越える人などは確定申告をする必要があります。副業をしている人などは所得金額によっては確定申告のご準備を。
また、2箇所以上から給与をもらっている人も確定申告が必要な場合があります(メインの給与以外の給与収入金額と、給与所得と退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を越える場合)。
Q3:はじめて申告をする人が注意すべきポイントは
何ですか?
A3:年末調整も毎年繰り返していると書き方が分かってきますが、確定申告も一度経験をすれば翌年からは前年の書類の控えなどを参考にして作業を進めることができます。
はじめての場合はまっさらの状態で分からないことが多いものです。確定申告の手引きを読んだり、税についての相談窓口を利用して電話相談をしたり、確定申告会場で税務署職員や税理士などに書き方などを確認するとよいでしょう。
会場に行く前に源泉徴収票や医療費の領収書などの必要書類を準備しておきましょう。
Q4:申告をしないといけない人が申告をしないと
どうなりますか?
A4:これから所得税を納めなければならない人が申告を忘れてしまった場合、納める税金のほかに「無申告加算税」として15~20%の税金が上乗せされてしまいます。ただし、会社員ですでに納めるべき税金を支払っている場合は年末調整だけで大丈夫なのでご安心ください。
Q5:手続きが煩雑なのですが
少しでも楽にする方法はありますか?
A5:e-Tax(国税電子申告納税システム)を利用すると申告書の作成から申告手続きまでオンラインでできるので便利です。ただし、電子証明書を取得したり、電子証明書を読み込むICカードリーダライタという機器を準備するなど、事前に手続きをしておく必要があります。
今回は準備が間に合わなかったという人もe-Taxで書類の作成をし、プリントアウトをして書類を持ち込み、もしくは郵送するのも手です。
私は2009年に会社を退職してからは確定申告をしているのですが、確定申告を何度もすることによって税金の仕組みやお金に対する関心がどんどん深まっていきます。節税の他にも勉強のためにも一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか
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