自分にあった生活設計
貯蓄するより多く支出して気がつけば債務を抱えている、ということはないだろうか。よく陥りやすいパターンである。そうならないようにするためには、まず、予算を立てることである。予算を立てると聞くとあまり乗り気がしないが、決して難しい話ではなく、単に、入ってくるお金がいくらで、そのお金を何に使うか、収入と支出をじっくりみてみよう、ということである。
自身の現状の予算を把握したら、自分の資金計画目標に対して、どうやったら支出を抑えられるか(あるいは収入を増やせるか)を考えよう。
1. 必要なものか(必要性)、それとも欲しいものなのか(欲求)考えてみよう。
何が欲しいか?何を本当に必要としているのか?現在の財務状況を評価しよう。まずは大きな絵を描いてみよう。必要なものと欲しいもののリストを作ってみよう。そして、以下を自身に問いかけてみよう。
- なぜ自分は欲しいのか?
- もし、その欲しいものを入手したらどう変わるのか?
- 変わることは(良い方向、悪い方向を含め)他にあるかどうか?
- 自分にとって本当に大切なものは何か?
- 自分の価値観にあっているのか?
2. ガイドラインを決めよう
それぞれの必要性と欲求によって予算は異なるが、まず、何にどれだけを使う(使えるのか)考えてみよう。住居費、洋服代、書籍代、交際費、美容、お小遣い、投資、自己啓発費、交通費、等、カテゴリー分けして、それぞれにどのくらい使うか、予算をくんでみるとよい。
3. 収支管理実施と目標設定をしよう
一旦、収支管理を始めると、意外に外食や変動費にお金を使いすぎていたり、何にどれだけ使って、それが意外に大きな金額になっていたりということが見えてくる。簡単に支出額を抑えることができるものもあるだろう。費用を抑えるほうが、全くその支出項目をゼロにするよりよいことが多い。現実的に考えておけば、いざ、急な予期せぬ出費があったとしても対応できるだろう。
費用を抑えるSMART方式
変動費を抑える方法としては、SMARTな目標を立てて、それに向けて貯蓄をしていくことがよい。
SPECIFIC(具体的に)
行動をおこせるようできるだけ具体的な目標とする。例:単に貯蓄するといった形ではなく「結婚記念日にローマに行くために貯蓄する」。
MEASURABLE(目に見える形に)
目標を達成できたのか、目標にどれだけ近づいているかを把握する。例:イタリア旅行にかかる金額は20万円、すでに貯めた金額は、8万円。。
ATTAINABLE(実現可能な)
目標達成までの過程が無理なく可能であるものにする。例:イタリア旅行のチケットを買うために十分なお金を毎週貯めていくことができる。
RELEVANT(関連した)
必要だと思っていない目標のために働きたくはないので、目標は自分にとって納得のいくものにする。例:結婚記念日を祝うために、4つ星のホテルにとまりたい。
TIME-RELATED(時間軸を入れた)
目標達成タイミングを決める。例:来年夏までにイタリアに行きたい。